歯列育形成研究会 第33回症例相談会および第36回ミニ講演会

歯列育形成研究会は、平成10年に第1回目の公開セミナーを行いました。
それから、21年が経過して、症例相談会は、とうとう33回目になりました。

今回も多くの会員の先生が相談会に参加しました。
相談会は、会員の先生がこれから歯列育形成で小児矯正をする症例の治療方針を相談する場合や、すでに歯列育形成の治療を始めているけど、思うようになおらない症例の相談を私たち歯列育形成研究会の理事が受けています。
今回も多くの症例相談がありました。
私も症例相談を受けながら、とても勉強になります。

午後はミニ講演会です。
ミニ講演会も今回で、36回目になります。
島田朝晴先生の講演です。
島田朝晴先生は歯列育形成の創始者で、私の父でもあります。
50年前から歯列育形成の治療を行っており、床矯正などの小児矯正治療を日本で最初で行っていました。
21年前に歯列育形成研究会が発足しました。
発足時から、私は理事を務めています。

今回の演題は「装置も理論も簡単になった歯列育形成
ーむずかしく考えなくても、乳歯列の時から始めれば、すべて確実に正常咬合へー」
という内容でした。
会員の先生向けの歯列育形成の診断や治療の方法の内容で、とてもわかりやすい講演でした。

来年の歯列育形成研究会の相談会と講演会のスケジュール予定もたてました。
今後も歯列育形成研究会の理事として、がんばっていきますので、よろしくお願いします。

 

 

小児矯正のパンフレット

小児矯正のパンフレットが完成しました。

表紙は・・・・・

歯列育形成ガイドブック
歯を抜かない小児矯正
多数の症例実績に基づく年齢に合わせた最適な診断と歯並びの状態に合わせた最適な矯正治療が可能にした「小児矯正に第一人者」島田歯科にしかできない歯列矯正とは?

・・・・とあります。

そして、中身は・・・・・
島田歯科医院の小児矯正について、わかりやすい内容にしました。

興味のある方に、無料でお渡しています。

 

歯列育形成研究会研修会

 

歯列育形成研究会の研修会を開催しました。
私は、歯列育形成研究会の発足時から理事を務めています。
研修会の症例相談を受けています。
症例相談会は、今回で、もう31回になりました。

今回も多くの先生方のご参加ありがとうございます。
2つのテーブルに分かれて、症例相談を受けました。



私が担当したテーブルです。
難しい症例があり、参加者みんなで、意見を出し合いました。
今回は私もとても勉強になりました。

午後は、歯列育形成の生みの親である島田朝晴先生のミニ講演会です。
(私の父親でもあります)
今回で、ミニ講演会は34回目になります。
演題は「乳歯列期反対咬合を継続管理」

反対咬合は、早めになおすことが大切です。
出来れば、乳歯の時になおす方が、きれいになおっていきます。
反対咬合をそのままにしていくと、受け口の顔が治せなくなります。
下顎自体がだんだん大きくなり、しゃぐれた顔になり、矯正治療ではなおせなくなり、顎の手術でしかなおせなくなります。

反対咬合は、早めになおすことをお勧めします。

 

SH療法のセミナー

SH療法セミナーに参加しました。
今回で、2回目の参加です。
 SH療法は、スライデックス(SlideX®)というスプリングを組み込んだ取り外し式装置(SHA)を使って、顎をひろげて、きれいな歯並びにする子供の矯正治療です。

今回のセミナーは、これから実際にSH療法を導入する歯科医師対象のセミナーでした。
実習もありました。

 

SH療法の スライデックス(SlideX®)というスプリングを組み込んだ取り外し式装置(SHA)です。
拡大する力が強く、永久歯を動かすのは、いいようです。
でも、スライデックスが大きいので、ある程度、永久歯が生えてからの使用になります。

島田歯科医院では、歯列育形成という小児矯正治療を行っています。
歯列育形成では、エキスパンジョンスクリュ-がはいったプレートを使って、顎をひろげて、きれいな歯並びにします。

乳歯列から混合歯列前期では、歯列育形成のプレートを使って顎をひろげて、前歯4本が永久歯になってからは、SH療法の スライデックスのプレートを使うと効率よく顎をひろげることができると思います。

今後、SH療法も取り入れて、歯並びの状態にあった最適な治療をしていきたいと思います。

 

小児矯正治療は、いつまでするのか

小児矯正治療は、開始時期は・・・・

治療開始時期が早いほど、きれいな歯並びになっていきます。
乳歯列から治療開始がいい時期になります。
遅くても、はじめて永久歯に生え変わる時期(下の前歯の乳歯が永久歯に生え変わる時期)となります。
乳歯列(3歳から)、遅くても混合歯列初期(7歳までに)に治療開始することをおすすめします。

 

それでは、小児矯正治療は、いつまでするのか・・・・
永久歯に生え変わるまで、続きます。
個人差がありますが、小学校の高学年ぐらいまで続きます。
しかし、犬歯がきれいにはえてきて、前歯6本がきれいに並べば、だいだい終わりになります。

写真のこー君は、前歯6本がきれいに並びました。
経過の写真を撮って、今まで2週間おきに来て、歯列育形成(小児矯正)を行っていましたが、前歯6本がきれいに並びましたので、月1回のメンテナンスにはいります。


こー君のプレートです。
前歯6本がきれいに並びましたので、プレートを拡大しませんが、後戻りを防ぐために使ってもらいます。
成人の抜歯した矯正治療では後戻りがありますが、歯列育形成(小児矯正)では、ほとんど後戻りはありません。
でも、咬合は安定するまでは、プレートを使ってもらいます。

今後、特に問題がなければ、2か月に1回、3か月に1回と期間があけて、メンテナンスをしていきます。
永久歯にすべて生え変わるまで、メンテナンスをして、むし歯のないきれいな歯並びにしていきます。
できれば、永久歯になった後も、メンテナンスを続け、むし歯のないきれいな歯並びを維持していきます。